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学校を取り巻く環境(エジプト・カイロ)

1  エジプトの国土・気候

 エジプトの総面積は日本の約2.7倍の広さで、その大部分は砂漠に覆われている。国土の中央を「母なる川」ナイル 川が南北に流れており、主要都市の多くがその流域に位置している。また、ナイル川流域には肥沃な土地が広がり、グリーンベルト と呼ばれるエジプトの重要な穀倉地帯となっている。
 カイロ市などの内陸部はほとんど雨が降らず、夏には40℃を超えることもある。また、春先には ハムシーンという砂嵐が舞う。

2 エジプトの歴史
 エジプトは世界四大文明の一つが発祥した地である。日本では石器や土器を使用し、狩猟生活をしていた紀元前 3000年頃、メネス王がエジプトを統一し、王朝時代に入った。この古代エジプトの黄金時代は、アレキサンダー大王に征服される紀 元前300年頃まで続いた。以後、ローマ帝国、トルコのオスマン帝国等の支配下となり、19世紀にはイギリスの統治下と なった。
 エジプトは、第一次世界大戦中に占領国であったイギリスから独立し、第ニ次世界大戦後、ナセル大統領によって共和制となった。以降、サダト大統領の時代を経て、現在のムバラク大統領による時代となっている。

3 エジプトの人口、産業
 エジプトの総人口は約7051万人といわれ、その9割以上がアラブ系とされている。また、人口の約9割 がイスラム教徒である。
 産業の中心は原油生産と農業(農業就業人口は約30%)で、原油輸出額は輸出総額の約37.5%を占めている。(  の部分の数字は<
矢野恒太記念会発行「世界国勢図会」第15版による)

4 エジプトの教育制度等
 エジプトの教育制度は、1999年から「6・3・3・4」制になった。多くの公立小・中学校は校舎・設備の不足から、午前 の部と午後の部に分けて授業を進めている。
 小学校から高等学校では各学年に進級テストがあり、卒業時のテスト成績は上級学校への進学にそのまま反映される。 また、公立大学は13校あり、すべて国立であるが、この他に私立大学もある。現在、エジプトの公立学校は外国人の受け入れを認めていない。
 国際学校は、アメリカ系、イギリス系、ドイツ系、フランス系などの学校が外国人とエジプト人の子弟を受け入れている。

5 カイロ市とカイロに在住する日本人
 カイロ市は、ナイル川の下流に広がるデルタ地帯の入口に位置し、この付近から地中海に向かって川は幾筋にも分かれて流れている。カイロ市はエジプトにおけるすべての分野での中心地であり、エジプトに在留する外国人もそのほとんどがカイロ市を生活の根拠地としている。
 平成17年5月17日現在、エジプトに在住する日本人はおよそ983人でその内カイロ周辺に在住する日本人は856人である。カイロに永住生活している日本人の他に、大使館、国際協力事業団(JICA)、商社・メーカー・建設などの企業関係者、報道関係者、日本人学校関係者など日本から派遣されてきた人たちである。
 カイロ日本人会は、エジプト在留日本人の親睦と文化の向上、及び日本とエジプト両国の親善に寄与することを目的に組織され、多くの法人と個人が加入している。
 カイロ日本人学校は、その創立当初は在エジプト日本国大使館附属の学校として誕生したが、現在は組織上、カイロ日本人会が運営する学校である。

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